説教題 「育て実を結ばせる神」
聖 書 ヨハネによる福音書 第15章1~5節
(序論)「山上の垂訓」と言われるイエス様の説教は、弟子たちと当時の社会の中で大切にされなかった人々に語られたものです。主は「無学なただ人」が理解できる言葉で語ります。誰でも神と人のために有用な存在であることを自覚させます。具体的に「世の光、地の塩」として生きる力を神様は一人ひとりに与え、育ててくださいます。神様は私たちにとって農夫の役目を果たしてくださるのです。
(本論)農夫の仕事は、時期を得た種まきをすることです。そして発芽から花咲かすことを忍耐強く待ち、結実させ収穫まで期待して見守ることを仕事とします。
種は小さいですが、たとえ「からしだね」でもこ生命ある種は成長して、空の鳥が来てその枝に宿るほどの木になるのです(マタイによる福音書13:32)。小さいものを育ててくださる神は豊かな実を結ばせてくださいます。神様は見回り、手入れして、神ご自身がそのことを楽しむかのように、一人ひとりに関わってくださいます。決して見捨てられません。これが神様のやり方です。
(結論)私たちも農夫である神様に見守っていただきながら生かされていることを実感しましょう。他人と比べて自分を評価したりしないで、行き届いた主の眼差しに励まされて、時に大胆に自分の人生の軌道修正をして、神様に向き合いましょう。
疲れた時、無意味に思える時、こんな詩を口ずさんでください。
はきだめに えんどう豆咲き
泥沼から 蓮の花が育つ
人みなに 美しき種あり
明日 何が咲くか (安積得也)