礼拝メッセージ 2016年 2月 21日
説教題 「充分な神の恵」
聖 書 コリント人への第二の手紙 第12章5ー10節
聖 書 コリント人への第二の手紙 第12章5ー10節
説 教 他人と比べて優越感を持たず、足りない自分を見ても劣等感を持たず、自分らしさで満足する、このような自信と誇りが今の私たちには必要ではないでしょうか。
聖書の中でパウロという人は、持病に苦しんでいました。癒されたい、元気になりたいと神様に祈り続けていました。ところがある日、彼の心の中に神様の声が聞こえてきました。「わたしの恵みはあなたに対して、十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」 (コリント人への第二の手紙12章9節)。彼は悟ります。「わたしが高ぶることのないように、神様は私の肉体に一つのとげを与えられたのだ。それ故、私は傲慢にならず、謙遜を求める者にされている」。そして彼は、「わたしはむしろこの自分の弱さ(病気)を誇ろう」と思うのです。彼の心は、思い煩いから自由にされ、神様は病気を祝福に変えられるお方であると信じたのです。
人は自分の無力さ、むなしさ、はかなさを味わう時こそ、静かに自分を見つめられる時です。その時人は、その弱さを持ちつつ生かされている自分に気づくのです。神様からはるか遠いところに置かれていると思う、その場所が、神様に出会う絶好のチャンスなのです。