2016年2月21日日曜日

礼拝メッセージ  2016年 2月 21
説教題  「充分な神の恵」
聖  書  コリント人への第二の手紙 第12章5ー10節
説  教  他人と比べて優越感を持たず、足りない自分を見ても劣等感を持たず、自分らしさで満足する、このような自信と誇りが今の私たちには必要ではないでしょうか。
 聖書の中でパウロという人は、持病に苦しんでいました。癒されたい、元気になりたいと神様に祈り続けていました。ところがある日、彼の心の中に神様の声が聞こえてきました。わたしの恵みはあなたに対して、十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」 (コリント人への第二の手紙12章9節)。彼は悟ります。「わたしが高ぶることのないように、神様は私の肉体に一つのとげを与えられたのだ。それ故、私は傲慢にならず、謙遜を求める者にされている」。そして彼は、「わたしはむしろこの自分の弱さ(病気)を誇ろう」と思うのです。彼の心は、思い煩いから自由にされ、神様は病気を祝福に変えられるお方であると信じたのです。
 人は自分の無力さ、むなしさ、はかなさを味わう時こそ、静かに自分を見つめられる時です。その時人は、その弱さを持ちつつ生かされている自分に気づくのです。神様からはるか遠いところに置かれていると思う、その場所が、神様に出会う絶好のチャンスなのです。

2016年2月7日日曜日

礼拝メッセージ  2016年 2月 7
説教題  「神の風を受けて」
聖  書  使途行伝 第27章9ー12節
説  教  私たちは神に愛されている者として生き働き、平凡な生活の中で主の証人であることを求められています。
 神様はいつも「聖徒たちをととのえて奉仕のわざをさせ、キリストのからだを建てさせ」(エペソ人への手紙4章12節)、この務めに召してくださっていることを覚えておきましょう。キリストを手本とし信仰に生き抜いた人々を通して、私たちにも望みある人生が用意されていることを信じます。私たちは弱いように見えて、本当は強いのです。
 パウロは、自分の地上の終わりは殉教であると覚悟をしていました。波乱に満ちた彼の人生の最後の見せ場です。嵐の中をローマに進む囚人船の出来事は、以前ガリラヤの湖上で弟子たちが経験した突風の中で起きた奇跡の再現でした。ペテロ達が聞いた「恐れるな」とのイエス様の言葉をパウロも聞きます。生ける神は、今も私たちに「恐れるな」と語っておられます。あなたの信仰に同船の者たちの生命がかかっていると励ましてくださいます。パウロは嵐の中で、やさしく力強い神の風を受け止める信仰に立っています。私たちも、神の風を精一杯受け止める信仰の帆を広げて待ちましょう。
 神様は、人生の最善の終わりを迎えることができるキリスト者の勝利を用意してくださいます。神様がそれを成就して下さることを、私たちは静まりの祈りの中で確信させていただきましょう。