礼拝メッセージ 2016年 10月 30日
説教題 「繁栄の時の失敗」
聖 書 ペテロ第一の手紙 1章5〜7節
(序論)使徒ペテロは、キリスト者の歩みの中に、時には試練が必要であると言っています。「なければならない」とも訳される意味の表現です。いずれにしても、試練は、時にはキリスト者にとって必要なものといっても過言ではありません。
(本論)ペテロは、試練について二つの角度から語っています。まず「いまは、しばらくの間」と、試練が短期間のものであることを銘記させようとしています。私達の経験する試練は、人の一生ということに比べても、また永遠という無限の広がりに比べても、非常に短いものです。試練は確かに強烈なもので、有無を言わせずに迫ってくるものですが、大体において、全生涯に比べるならば非常に短期間のことです。
第二に、ペテロは、さまざまの試練のあることを指摘します。「さまざまの」というのは、「いろいろな色の」と訳する表現です。ある種の試練は暗い彩をしており、ある種のそれは、明るい彩をしています。
逆境の時は、繁栄の時よりもかえって容易である場合があります。その証拠に、逆境のとき見事に勝ち抜いた者たちが、繁栄のとき大敗北を経験しています。ダビデ王、ソロモン王が、平和な時、祝福された時、失敗へとつながりました。私たちの人生も幸せな時、物事が順調に行ってる時こそ注意が必要です。
(結論)再度語ります。明るい彩の試練があるといううこと。幸せな時、物事が順調に行ってる時こそ注意が必要であり、み言葉に聞かなければならない時であると考えます。