礼拝メッセージ 2019年 3月17日
説教題 「望みのある未来」
聖 書 ヤコブの手紙 第1章1~5節
(序論) ヤコブの手紙は、特定の教会や特定の聖徒に書かれた者でなく、クリスチャン一般に読まれるように書かれた手紙ですので、公同書簡と呼ばれています。
作者ヤコブは、マリヤがイエス様を生んだ後ヨセフとの間に出来た子どもたちの一人です。(マルコ6:3) ヤコブは、復活の主に会い、エルサレムの教会で、主の兄弟ヤコブとして重んじられ(ガラテヤ1:19)、エルサレム会議で重要な役割を果たしました。クリスチャン生活の実践的側面を教えたのがこの手紙です。
(本論) 試練に会ったとき、どんな態度を持つかが霊的な成長を左右します。
1. 試練は忍耐を、忍耐は成長を 試練に会ったとき、私たちは、心配や恐れで心を乱さず「この上もない喜び」と思いなさい、とヤコブは教えています。試練は私たちの目を、神様に向けさせ、神様だけに頼る者となるように成長させる訓練の場です。
試練の時は、忍耐を「完全に」働かせなければならないほど大変ですが、その結果「何一つ欠けたところのない」「完全な者」となると約束されています。 全能なる神様は、望みのある未来を備えておられます。「主の山に備えあり」です。 また、知恵の欠けた者は神様に求めましょう。与えてくださいます。神様は、試練の中にある私たちを決して見捨てられません。 忍耐し、知恵を求めつつ乗り越えるなら、完全という実を結ぶことが出来ます。
2. 世のものは全て有限 貧しい人も富んでいる人も、この世で味わうことはすべて、一時的です。 神様は、貧しい人を選んで信仰を豊かにし、永遠の国を相続させてくださいます。富んでいる人も、何も残らない日が来ることを忘れてはなりません。キリストにならって善を行い、自らを低くしましょう。 この世のものはすべて有限であり、神様が備えておられる永遠の豊かさは、ただ神の国にあります。
(結論) 私たちは、神様との関係の中で試練を見なければなりません。そして上から与えられる知恵によって問題を解決しなければなりません。神様が贈り物として与えてくださった祈りという「直通電話」を活用しましょう。いつでもどこでも信仰の通話ボタンを押し、神様が与えてくださる知恵をいただきましょう。神様の知恵がなければ、試練を乗り越えることは出来ない、ということを忘れないでください。(12節)