礼拝メッセージ 2018年 10月 28日
説教題 「人生で最も危険な時」
聖 書 歴代志上 第21章1〜6節
(序論) サタンはイスラエル人を打とうと、ダビデを誘い込んで人口を数えさせます。ダビデの人口調査が罪となった理由は、その根底に神様を無視する「おごり」が隠れていたからです。主だけに信頼しなければならないのに、ダビデは自分の力を誇ろうとしたのです。
(本論) 1. 恵みを忘れた高慢 ダビデは、治世の晩年に、イスラエルの人口調査を命じました。歴代志の著者は「サタンが」彼を誘い込んだと記し、サムエル記の著者は、「主が」ダビデを打とうとして彼を動かしたと記しています。(サムエル記下24:1)
そのため、この出来事は、神様の主権的な許しの中で、サタンが高慢になったダビデを誘い込んで罪を犯すように導いたと見ることが出来ます。 「サタン」は「敵対者」を意味し、「誘い込む」は「扇動する、誘惑する」という意味です。
人口調査が罪である理由は、「剣を使う者」(5節)、つまり兵力を数えてダビデ王朝の力を誇ろうとしたためです。ダビデが戦いで勝利を重ね、彼の王座が堅く立てられたのは、すべて神様の主権的な恵みです。神様の恵みを忘れて、自分の功績を誇ることは高慢な態度です。高慢ゆえに恵みは懲らしめに変わります。
2. 悔い改めたダビデ ダビデの高慢な心を見抜かれた神は、ダビデの人口調査を悪とみなされました。神様は懲らしめとしてイスラエルを打たれます。王の過ちが民を危機へと追い込んだのです。神様の懲らしめが下ると、ダビデはようやく神の前に大きな罪であることを悟り、自分の愚かさを告白しました。「愚か」とは、「道徳的、霊的に愚か」であるという意味です。神様の懲らしめの理由は、正しい道に立ち返らせるためであり、罪の代価を払わせる理由は、その罪の重みを忘れないようにするためだす。
(結論) ダビデは成功の頂点で芽生えた高慢の芽に気が付きませんでした。プライドで心が遮られて、周りの忠告も聞かず、自分の考えを主張して神様に罪を犯しました。私は祈ります。神様の懲らしめの前で心から悔い改めますから、大いなるあなたのあわれみをもって罪の赦しと恵みを私にお与えください。