2019年12月1日日曜日

礼拝メッセージ  2019年 12月1日
説教題 「待ち望む」
  書  イザヤ書 第30章 18節
今日の聖書の言葉は、「すべて主を待ち望む者は幸いである。」と言います。どのように主を待ち望むべきなのでしょうか?
 第一に、心を静めて待ち望むべきだと教えています。「わが魂はもだしてただ神を待つ」(詩篇621) とあります。心の騒ぐ時、思い煩いや悲しみ、恐れや心配が心に溢れる時、心を静めて口をつぐんで神様を待ち望みます。
 第二に、忍耐して待ち望むように聖書は教えます。「主の前にもだし、耐え忍びて主を待ち望め」(詩篇377) とあります。
 第三に聖書は、信じて待ち望むように教えています。「いささかも疑わずに待ち望んでいなさい」(第一ペテロ113) 事態がどんなに悪くなっても、少しも疑わずに待ち望む、これが大切です。ノアもアブラハムも信じて待ち望みました。信じて待ち望むことにより、サタンに勝ち患難に勝ち、世に勝ちました。
 酒とマージャンで帰りが遅く、家計を顧みないご主人のために、苦しみ悩んでいた婦人がいました。結婚5年目、たまたま近所の幼稚園で開かれた特別伝道集会に、もしかしたら救われる道があるかも知れないと思って、その婦人は出かけました。集会にはとけこめませんでしたが、苦しみから逃れるためにせっせと集会に通いました。「どうか神様、あの主人を変えてください。でなければ家庭は破滅です」と、切実な思いで祈りました。ところがご主人は悪くなる一方で事態は悪化して行きました。
もうこれまでと、離婚を決意した彼女でしたがそれでも忍耐し祈り続けました。そのうちに「主人を変えてください」という祈りから「私を変えて、主人を愛せる者にしてください」という祈りに変わりました。すると自分の方が、よほど意地悪で皮肉屋で、愛のない自我のかたまりだと分かってきたのでした。主の愛の力により彼女の心が変わった時、ご主人も優しくなりました。そしてあれだけ飲んでいた酒もやめて、洗礼を受けたのです。彼女が教会に通い始めてから20年もたっていました。「長い間、手のほどこしようがない、と思われた主人でしたが、万事を益に変えてくださいました」と婦人の言葉です。
 いま困難や悩みの中にいる方も、どうぞ心を静めて、耐え忍んで疑うことなく、主に祈り主を待ち望んでください。「すべて主を待ち望む者は幸いである」